二輪教習 卒業検定に合格するのか 僕の二輪教習記 #12最終回

二輪教習記

いよいよ二輪卒業検定の日がやってきました。天気は予報通りの雨。いい年こいて緊張しまくりのため朝の5時に目が覚める始末です。

どうなることやら・・・

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5時におめめパッチリ

前日めちゃくちゃ早く寝たせいか、緊張のせいか朝5時に目が覚めてしまいました。わしゃジジイかよと思いながら、完全に目が覚めてしまったのでゴソゴソし始めます。

レインウェアやグローブ、ヘルメット類を確認し、朝っぱらから車につみこみ準備万端!!

既に緊張がピークに達していて、時折「ふーっ!」と大きなため息をつきながら顔がこわばったおっさんが雨の中うろついてるのは近所の人からしたら恐怖でしかなかったと思う。

家の中で乗り降りの練習したり、スラロームのイメトレをしたり・・・。何度やっても緊張が晴れず、時間は7時。

8時30に集合で、家から教習所までは1時間ぐらい。出発するには明らかに早すぎるけど、もう何もすることもなくそわそわしっぱなしなので出発することに。ここでもノミの心臓が炸裂しました。小心者は辛い。

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予定よりかなり早く教習所に到着

実は何度か8:40からの朝一教習を行っていたので、このぐらいの時間に来ることは何度かあったんですよね。だけど、今日は明らかに雰囲気が違います。ロビーにいる人全員卒検待ちの教習生らしい!

きっちり受付を済ませて8:30を待ちます。

8:30になると続々と教官が出て来て「四輪の人こっちきて~」と免許種別ごとに集めていきます。あれ?二輪が呼ばれない。今残ってるのが私を含めて3人。この人たちも二輪かな?と思いながら待つこと10分。ガランとしたロビーにやっと教官がやってきて二輪を集めます。

教官「今日は普通二輪が2人。小型が1人です。全種の検定が終わってから始めるんで1時間ぐらい待っててね。時間近くなったらプロテクター付けて待機しといてください」

何ですって~!そんなに待つの!?

すでに張り詰めた緊張でゲボりそうなのに、こんな状況で待つのか・・・。

とりあえずイメトレもやりすぎて何だか分からなくなってきたので、リラックスしようと頑張ります。教習所の中になぜか設置してある漫画コーナーで適当に選んだ漫画をパラパラ。(教習所にイニシャルD置いてあるの面白すぎだろ)

卒検前、心臓は爆発寸前

時間になったのでバイクが置いてあるほったて小屋に向かうと、すでに他の2名がスタンバっていました。話しかけると、私と同じくめっちゃ緊張している様子・・・。分かるぜその気持ち・・・。

そんなこんなで教官が登場し、いよいよ!!!卒検が始まります。私の順番は2番目。発着場まで移動します。

あ~~~いよいよ始まる!!!やべ~~~~~。

卒業検定 本番

1番手の彼が走ってる間、そわそわしっぱなしです。応援しつつも、もう気を抜くと頭が真っ白になりかけます。立ったり座ったり、完全に不審者。

1番手の彼はスラロームも見た感じOK、一本橋もOK、大きなミスをしていなければたぶん合格でしょうって感じです。彼も緊張しいらしく、ガッチガチでした。

戻ってきた彼はきっちりと降車までこなし、手を上げて礼をし終了です。ヘルメット越しに見える顔がなんとも晴れやか。試験前とは別人みたいですね。おつかれーと声をかけると頑張ってください!と一言いただきました。

がんばるけど!むっちゃ震える!もう乗り方忘れそう!!!!

バイクの前に行くと名前を呼ばれたので手を上げ一礼。最上級のペコペコモードで検定員にこびへつらいます。一本橋落ちても見逃して!!

バイクに乗るだけで震えるおっさん

バイクに乗る手順というのは、たぶん二輪卒検の一番最初の試練です。ここで手間取ったり、頭真っ白になると発進できてもその後ガタガタになるからです。

何度も後方確認し、スタンド上げ、乗車、ミラー合わせて、エンジン始動、ギアを変え、合図、周囲確認・・・もうすでにパニック状態。

コースに入るも本当に緊張がMAXでこれはヤバいと思ったので、「ミラー!合図!後方確認!」と手順を大声で言ってみます。誰にも聞こえないし、緊張も少しほぐれるし効果高いです。

徐行でふらっふらになります。上半身にかなり力が入っていると今更自覚しました。いつもは体重移動で曲がるところを明らかに腕力に頼って強引に曲がっています。

これは本当にダメだと思い、ニーグリップを確認、上半身の力を抜いてみます。少しずついつもの感覚になっていくのが分かり調子が上がってくるのを感じます。

左右確認!ウインカー!直角に近く曲がる!ウインカー消す!左右確認ウインカー!落ち着け!落ち着け!俺ならできる!
謎の呪文を唱えながらゆっくりと確実にこなしていきます。

1番目の課題は急制動。雨の日なので制動距離が伸びたので普段より余裕で止まれました。雨の日最高!(急制動だけ)

OKかな?と検定員のおっさんを見るも、特にOKもNGも出してるそぶりがない・・・行っていいのか?

ダメならダメって言うだろうし、とりあえず進むことに。

踏切、坂道発進をこなしつつ、少しずつ緊張もほぐれてきてることに気づく。あんだけイメトレしたんだし、落ちても死ぬわけじゃない。またやればいいよ。そんな開き直りみたいな感覚になりつつコースを進みます。

コースも終盤になり、ここからスラローム、一本橋、クランクS字と続いて発着場にピットインで終了です。

まずはスラローム・・・雨が降っててやりにくい。多分すごく遅い!タイムは見ないことにしました。

次は一本橋。橋に対して正面に停車します。ふー。大きく深呼吸し肩を上げ下げ。ここで落ちたら一発で終了。とにかく!バンと乗って一気に渡りきろう。タイムは無視。渡れたら合格だ!と謎の思考になりながらもスタート!

あっやべ!!!

本当に落ちるかと思いましたが、とっさにアクセル回してスピードを出し、一気に渡り切ってしまいました。絶対落ちたと思った・・・。

タイムはよく見てませんでした。たぶん6秒台です。卒検の魔物が顔を出しました。

その後、クランクとS字、降車と順調にこなして終了!お疲れ様でした!!!

検定員にペコペコして終了です。

最後に小型の方がスタートし、自分は1番目の彼がいる発着場に行きヘルメットを脱ぎます。

「うわーこれで教習終わりだー!」

よっぽどのことが無ければたぶん受かっていると言う謎の自信と開放感マックスで高揚感が半端ない感じ。

1番目の彼も、今までの緊張から解放されたからか、明らかにさっきよりも饒舌になっています。しゃべるしゃべる。別人みたいです。

タイムを見ていてくれたらしく、スラロームは8秒ジャスト、一本橋は6.6秒だそうです。良いのか悪いのかギリギリな感じですねw

あそこがどうだったとか、ミスッたとか話してるうちに3番目の彼も無事帰ってきました。

お疲れ様~というと3番目の彼もしゃべるしゃべる。ずーっと無言だったのが嘘みたいです。教習の時の話にまで行きかけたところで教官が監視塔から戻ってきました。

各々の講評をいただいた後、
「皆さんね、これからバイクに乗って公道に出るわけですから、教習所で習った安全な運転を十分心がけて運転してください」

それって!?もしかして!?合格ってことでいいんですか!?

教官が去っていった後に一同ワーッとなります。なんだか学生の頃のような若々しい気持ちではしゃいでしまいました。

二輪教習最後の瞬間 合格発表

合格示唆があったとはいえ、正式な合格発表までいなくてはいけません。待つこと2時間。合格発表がありました。

結果は二輪組全員合格!

長かった教習も本当に終わりです。働きながらの二輪教習。1週間に1回しか乗れず、酷い時には2週間に1回。3か月かかってやっと既定の18時間が終了しました。

おっさんになってからの教習は不安でしたが、何とか卒業できました。感慨深いですね。

卒検合格その後

卒業式があり、そこから免許センターに向かいます。合わせて2時間くらい待たされ、更に免許交付まで1時間w
朝8時30分集合で免許の書き換えが終わったのが午後3時30分。色々あるんだとは思いますが、もう少し待ち時間なんとかならんかなぁと思います。体はヘロヘロです。

でも新しい免許には輝く普自二(普通自動二輪)のマークを見たらそんな疲れも吹っ飛びますね。(くたびれたおっさんが写ってるのにはがっくりきましたが)

感動です。

次は大型二輪を取ろうかな。そう思いながら免許センターを後にしました。

かなり長くなってしまいましたが、これで終わりです。少しでも読んでくださった方ありがとうございました。
私から皆さんにお伝えしたいことは、特に年齢が少し高いから自信がないという方に向けてお話すると、「絶対に取れる!」ということです。多少オーバーするかもしれませんし、卒検落ちるかもしれません。でも、最後には免許取れます。

こんな運動音痴のおっさんでも取れたわけですから、あなたならきっと取れます。心配せずにチャレンジしてみてください。

ではでは ぼんじり。

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